TOBIUO JAPAN Journal

競泳日本代表チーム「トビウオジャパン」オフィシャルブログ

ロンドン五輪選考会:第5日目準決勝後のコメント

ロンドン五輪選考会5日目の決勝・準決勝が終了しました。準決勝は男子200m背泳ぎ、女子200m平泳ぎ、男子200m個人メドレーの3種目が行われました。女子200m平泳ぎは準決勝から2分24秒台が2名、25秒台が5名という非常にレベルの高いレースとなりました。男子200m背泳ぎは入江陵介選手(イトマン東進)が盤石ですが、2番手争いは熾烈です。男子200m個人メドレーも代表争いは激しくなりそう。明日も楽しみです。まずは準決勝ごの各選手のコメントです。

男子200m背泳ぎ
入江陵介(イトマン東進)
なるべく積極的な入りをしたいと思っていたが、前半のタイムが予定より遅かった。トータルのタイムはまずまず。150mの予定は1分24秒台だったが、ちょっと遅いと感じていたので、感覚とタイムは一致している。明日はただ決めるだけではなく、タイム設定はないがなるべくいいタイムで来たい。

渡邉一樹(セントラルスポーツ)
1分57秒台を狙っていたので予定通り。泳ぎもよかった。明日に向けていい泳ぎをしたかったし、雰囲気をしっかり味わおうと思っていた。明日は何としても五輪代表権を獲るという強い気持ちで臨む。

女子200m平泳ぎ
鈴木聡美(山梨学院大学)
予選よりも少しペースを上げるつもりで泳いだ。リラックスして自分のレースが出来た。ベストに近づけなかったのは、ちょっと悔しいがタイムを上げられた。決勝では自己ベストを狙いたい。決勝では自分の力を発揮出来ればと思う。

渡部香生子(JSS立石)
予選よりタイムが上がった。決勝でも更に上げたい。前半が遅れていても、自分は後半が得意なので慌てなかった。決勝では前半からもっと行って、後半持つような強いレースをしたい。

金藤理絵(Jaked)
もうちょっと準決勝でタイムを上げておければ。前半からもう少し速く泳げれば良かったが、ラストスパートとまではいかないがしっかり水を捕らえて行った。明日はしっかり勝って来たい。

男子200m個人メドレー
萩野公介(御幸ヶ原SS)
ゴーグルに水が入って周り見る余裕なかった。決勝は準備してしっかり泳ぎたい。準決勝では平泳ぎ、バタフライを意識して泳いだが、決勝では前半から出て行くレースをしたい。背泳ぎで離していいレースが出来れば。

高桑健(自衛隊体育学校)
準決勝は明日の決勝を見据えて残ることを前提に泳いだ。萩野君の周りをうろちょろしていれば、と思って泳いだ。後輩をペースメーカーにしてしまったが、なりふりかまってられないので。明日は平泳ぎまでで離されていても焦らず追いつきたい。

瀬戸大也(JSS毛呂山)
前半は積極的に行こうと思ったが、55秒台で入りたかったのでちょっと遅い。全然いい泳ぎじゃなかった。このタイムじゃ話にならない。最後なので決勝ではしっかり泳ぎたい。

中国選手権3日目・4日目の結果

日本と同日程で開催中の中国選手権。

中国の選手権情報を楽しみにされていた方々お待たせしました。日本のロンドンオリンピック選考会があまりに白熱しているので、滞ってしまいました!3日目、4日目の主な結果をまとめて報告します。

【第3日目】
女子200m自由形ではWang Shijia選手が1:57.26で優勝。1分57秒台が3名、1分58秒台が3名とやはり自由形の層が厚い。女子200m平泳ぎはSun Ye選手が世界水泳上海銅メダリストのJi Liping選手を破り2:24.54の好記録をマーク。女子800m自由形では15歳の新星Xing Xin選手が8:22.76で今シーズン世界ランキング第2位の記録。また中国から若くて凄い選手が出てきました。

中国選手権第3日目の結果はこちら
Chinese Nationals, Day 3 (SwimNews.com)


【第4日目】
注目の女子100mバタフライはLu Ying選手が57.48で優勝。2位のJiao Liuyangが57.80、200m世界記録保持者のLiu Zige選手は57.85で3位。男子100mバタフライではZhou Jiawei選手が52.36、ミシガン大学のMike Bottomコーチのトレーニングでスピードを付けているWu Peng選手が100mをどのくらいで泳ぐのか注目されましたが、100mバタフライには出場せず200m個人メドレーに出場したようです。その200m個メでは1:59.50で優勝。女子100m背泳ぎは、15歳のFu Yuanhui選手が唯一の59.99の1分切り。実力者のGao Chang選手は1:00.68で2位、世界水泳上海金メダリストのZhao Jing選手は1:01.27と振るわず5位に終わりました。Sun Yang選手は男子800m自由形で7:47.11。400mの結果からすればいまいちですが、1500m自由形に注目です。

中国選手権第4日目の結果はこちら
Chinese Nationals, Day 4 (SwimNews.com)

ロンドン五輪選考会:第5日目予選結果

ロンドン五輪選考会第5日目の予選競技が終了しました。

今朝は男子200m背泳ぎ、女子200m平泳ぎ、男子200m個人メドレー、女子800m自由形の4種目が行われました。レース結果と選手たちのコメントを掲載します。

男子200m背泳ぎ
世界水泳上海銀メダリストの入江陵介(イトマン東進)がまずはトップ通過。同じく世界水泳上海ファイナリストの渡邉一樹(セントラルスポーツ)が2位通過。3位の多田邦徳(スウィン鴻巣)までが1分58秒台で予選を通過した。

入江陵介(イトマン東進):
朝一で重かったが、タイムはまあまあ。ロンドンでも同日程なので、しんどいとも言ってられない。今日の記録はちょっと遅いが、明日に向けていいレースをするための予選。準決勝ではいいレースをしたい。前半速く入らない限りは、いい記録は望めないのでそこを意識したい。準決勝では150mまでのラップを意識して泳ぎたい。

渡邉一樹(セントラルスポーツ):
大きめの泳ぎで気持ちよく泳ぐことを心がけた。タイムも悪くないし、調子は凄くいいと思う。もうちょっと遅いかなと思ったくらいなので、1分58秒台は納得のいくタイム。準決勝ではもう少しテンポを上げて、タイムを上げて、決勝につながるようなレースをしたい。

女子200m平泳ぎ
最終3組目で泳いだ渡部香生子(JSS立石)と茂木美桜(ルネサンス土気)が2分25秒台で泳ぐと、次の組で泳いだ世界水泳代表組・鈴木聡美(山梨学院大学)、金藤理絵(Jaked)も2分25秒台で来た。予選から2分25秒台が4名、26秒台が2名というハイレベルな争い。

鈴木聡美(山梨学院大学):
伸びのある泳ぎを心がけて泳いだ。ベスト+2秒なので、順調に来ている。100mでの思いっきりスピードを上げた勝負から、一気にリラックスした泳ぎに切り替えた。準決勝では気を引き締めて、タイムを上げたい。

渡部香生子(JSS立石):
全体的にいいタイム。前半ちょっと遅かった。タイムというよりは出遅れていた。200mをメインに考えてきた。"100mは100m。200mでいい結果を出そう"と100mのレース後はコーチに言われた。スタートが遅いので、修正して準決勝、決勝ではどんどん上げて、代表入りしたい。

金藤理絵(Jaked):
タイム的には狙い通りだった。でもちょっと頑張っていたかな。昨年のジャパンオープンでは予選で失敗していたので、100mターン後にタイムを確認して、ちょっと遅いと思って後半頑張った。


男子200m個人メドレー
北京五輪ファイナリスト高桑健(自衛隊体育学校)は今大会初レース。得意の400m個人メドレーでは代表権を逃した瀬戸大也(JSS毛呂山)との競り合いの中、予選では唯一の派遣標準記録突破。最終組で泳いだ萩野公介(御幸ヶ原SS)は日本記録を大幅に上回るペースで前半を折り返し、余裕をもった泳ぎで3位通過。

高桑健(自衛隊体育学校):
今大会一発目のレースだったので、刺激を入れる意味でそこまで抜かず、でも力まずに泳いだ。去年代表落ちしてから吹っ切れない時期があったが、周りの人たちに励まされた。それで頑張れた。昨日一昨日からは、"やってやろう"という気持ちが強くなった。準決勝では今より挙げて、1分59秒前半を出したい。

瀬戸大也(JSS毛呂山):
予選から2分を切って行こうと思っていた。まだ前半積極的に行けていないので、準決勝ではそこを試して、決勝に繋げたい。400mは4年後にまたチャレンジするが、200mでは今日、明日頑張りたい。準決勝ではベストの1分59秒5は上回りたい。

萩野公介(御幸ヶ原SS):
軽い感じで泳いでいい記録だったので、いいと思う。メンタル的にも、200mに向けて調整してきた。1分59秒台が出たので準決勝は1分58秒台で軽くいきたい。

女子800m自由形
予選では隣のコースで泳いだ地田麻未(東京SC)と藤野舞子(FBインターナショナル)が8分36秒台で1位、2位通過。派遣標準記録まではあと10秒ほど。

地田麻未(東京SC):
前半のタイムが遅すぎるので、後半上がって当たり前。周りは関係なく自分のレースが出来るようにしたい。決勝では必ずベストを出して、しっかり納得のいくレースをしたい。

藤野舞子(FBインターナショナル):
とりあえず予選は残ることだけが目標だった。派遣標準記録はあと10秒。積極的にタイムを上げて行きたい。後半きつくて、ターンのときに泳ぎがブレた。そこを修正したい。とにかく最後なので、派遣標準記録を切って、代表に入りたい。

競技速報はこちらから!
第88回日本選手権水泳競技大会兼第30回ロンドンオリンピック競技大会代表選手選考会

ロンドン五輪選考会:第4日目決勝結果

ロンドン五輪選考会4日目。

決勝レースでは、上田春佳選手(キッコーマン)が54秒00の日本新記録。個人種目では男女合わせて初めて自由形短距離で派遣標準記録を突破。そして3位に入った内田美希選手(スウィン館林)は55秒08の高校新記録を樹立。男子200m平泳ぎでは、北島康介選手(アクエリアス)と立石諒選手(NECGSC玉川)が世界水泳上海の優勝タイムを上回る好記録で共に2種目の内定。また高校生・山口観弘選手(志布志DC)は、惜しくも代表を逃しましたが2分09秒70の高校新記録を樹立しました。代表選考とともに、記録ラッシュにもなっています!

男子100m自由形【決勝】
昨年度ランキングトップの伊藤健太選手(中京大学)が予選落ちしたことで、一人一人の記録更新が求められたレース。前半から川内勇輝選手(自衛隊体育学校)、藤井拓郎選手(KONAMI)が積極的に飛ばしたが、後半失速。藤井選手が優勝したが、49.20で派遣標準記録には届かなかった。

女子100m自由形【決勝】
上田春佳選手(キッコーマン)が派遣標準記録を目指し、前半から積極的に飛ばした。後半も他を寄せ付けず、粘りきった。自由形短距離では男女合わせて初めての派遣標準記録突破。「派遣標準記録を切るためにここまでやってきた。初めて切れて嬉しい。」と語った。そして日本新記録を樹立。2位の松本弥生選手(日本体育大学大学院)が54.80、3位の内田美希選手(スウィン館林)が55.08の高校新、4位の伊藤華英選手(セントラルスポーツ)が55.10でリレー派遣標準記録を大幅に上回った。

男子200mバタフライ【決勝】
松田丈志選手(コスモス薬品)の記録に注目が集まったレース。前半から飛ばし、100mを54.08のハイペースで入った。しかし後半、ラスト50mでのスパートが見られず、1:54.01という記録。松田選手は「世界のライバルにプレッシャーを与えられるような記録にならず残念。これからやれることをやって本番を迎えたい。」と語った。2位以降は熾烈な代表権争いを制した金田和也選手(金田SC)が見事派遣標準記録を突破し、代表権を獲得した。

男子200m平泳ぎ【決勝】
前半から北島康介選手(アクエリアス)が日本記録を上回るペースで飛ばすと、前半落ち着いて泳いでいた立石諒選手(NECGSC玉川)が後半追い上げる。ラスト15mで逃げる北島選手に猛追する立石選手。北島選手が逃げ切り2:08.00、立石選手が2:08.17と共に世界水泳上海の優勝タイムを上回る好記録。北島選手は「100mで決まっていたが、200mが激戦になるのはわかっていた。気を緩めることなく行かなければと思っていた。記録もまずまず。オリンピックにつながるレースが出来た。立石選手と一緒に表彰台に上がりたい。金メダルを期待されると思うが、1日1日を大切にして、みなさんの期待に応えたい」と語った。

今日は新たに個人5種目、リレー1種目で派遣標準記録を突破。新たに2名の代表入りが内定しました。これで23名。

ロンドン五輪代表入りが内定した選手
【第4日目】
上田春佳(キッコーマン) 女子100m自由形、女子400mリレー
松本弥生(日本体育大学大学院) 女子400mリレー
内田美希(スウィン館林) 女子400mリレー
伊藤華英(セントラルスポーツ) 女子400mリレー
松田丈志(コスモス薬品) 男子200mバタフライ
金田和也(金田SC) 男子200mバタフライ
北島康介(アクエリアス) 男子200m平泳ぎ
立石諒(NECGSC玉川) 男子200m平泳ぎ

【第4日目】
寺川綾(ミズノ) 女子100m背泳ぎ
星奈津美(スウィン大教) 女子200mバタフライ
加藤和(山梨学院大学) 女子200m個人メドレー

【第3日目】
松田丈志(コスモス薬品) 男子200m自由形、男子800mリレー
小堀勇気(能美SC) 男子800mリレー
外舘祥(イトマン) 男子800mリレー
石橋千彰(中央大学) 男子800mリレー
上田春佳(キッコーマン) 女子800mリレー
伊藤華英(セントラルスポーツ) 女子800mリレー
松本弥生(日本体育大学大学院) 女子800mリレー
高野綾(イトマン) 女子800mリレー
鈴木聡美(山梨学院大学) 女子100m平泳ぎ
松島美菜(セントラルスポーツ) 女子100m平泳ぎ
入江陵介(イトマン東進) 男子100m背泳ぎ

【第2日目】
加藤ゆか(東京SC) 女子100mバタフライ
北島康介(アクエリアス) 男子100m平泳ぎ
立石諒(NECGSC玉川) 男子100m平泳ぎ

【第1日目】
萩野公介(御幸ヶ原SS) 男子400m個人メドレー
堀畑裕也(日本体育大学) 男子400m個人メドレー
大塚美優(スウィン大宮) 女子400m個人メドレー
高橋美帆(日本体育大学) 女子400m個人メドレー


4日目までで男子9名、女子12名の21名が代表に内定しています!

本日も内定選手のコメントをいただいているので、改めてアップして行きます!

ロンドン五輪選考会:第4日目準決勝後のコメント

ロンドン五輪選考会4日目の決勝・準決勝が終了しました。準決勝ながら、男子200m平泳ぎではハイレベルな争いとなり、3位通過の山口観弘選手が2分10秒41の高校新記録を樹立。まずは準決勝ごの各選手のコメントです。

男子100m自由形
藤井拓郎(KONAMI)
勝負は明日なので、確実に進めるように泳いだ。準決勝は独特の雰囲気がある。明日は日本記録を目標に泳ぎたい。400mリレーでの派遣標準記録突破が目標となるので、少しでも自分が貯金をつくれるよう泳ぎたい。

塩浦慎理(中央大学)
ちょっと泳ごうと思っていたタイムより遅い。水を飲んでしまって、ラストは苦しかった。明日は日本記録を狙って泳ぐ。(手のケガの影響は)ない。400mリレーの派遣標準記録を上位4人で切りたい。

女子100m自由形
松本弥生(日本体育大学大学院)
すごく気持ちよく泳げた。日本新を狙っていたので惜しかったが、自信になった。明日は53秒台を狙いたいので、前半から突っ込みたい。

上田春佳(キッコーマン)
ベストは出しておきたかったのでいまいち。後半もっと呼吸をつめていけばタイムが伸びると思う。明日は53秒台を狙っているので、それを見据えた泳ぎが出来ればと思う。

男子200mバタフライ
松田丈志(コスモス薬品)
午前中は昨日の疲れもあって重たかったので、それを払拭するような泳ぎをしたかった。泳ぎ、ターンなど練習して来たことを確認して決勝に繋げたかった。いい感覚で”行けるぞ”という気持ちになった。明日はとにかく世界のライバルにプレッシャーを与えるような記録を出したい。

佐野秀匡(ミズノ)
標準記録を切らないとどうにもならない。決勝を見据えて、今日は切っておきたかった。ラストしんどくなったので、そこだけ。明日に向けて修正したい。何度も言っているが、これが最後。自分の持っている全ての力を出し切って、笑ってインタビューに応えたい。

坂田龍亮(セントラルスポーツ)
絶対に2番以内に入る。負けない。

男子200m平泳ぎ
立石諒(NECGSC玉川)
のびのびと泳げた。前半落ち着いて入ったが、身体が動いていたので後半上げて行こうと思った。2分10秒台だと思っていたので、思ったより全然速い。準決勝でここまでタイムが出るとは思っていなかった。明日はしっかりといいタイムで来たい。

北島康介(アクエリアス)
ラクに行きたかったけど、そうさせてくれないのが今の日本の力。予選は疲れている中での泳ぎだった。準決勝では不安を残して決勝に行きたくなかったので、集中して行った。明日は記録よりも勝負。余裕を持って泳いでる選手も多いし、ラスト一本負けないように泳ぎたい。

山口観弘(志布志DC)
(高校新だが)2分09秒台を狙っていたので、自信にはならない。自分の力はこんなもんじゃないと思っている。しっかりダウンして、明日に備えたい。(立石選手、北島選手)お二人がかなり速かったので、今のままでは厳しい。しっかり調整して臨みたい。

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