2010年もあと1日で終わります。
今年のトビウオジャパンを振り返りつつ、年末のご挨拶といたします。
今年度主要国際大会であったパンパシフィック選手権(8月)、アジア大会(11月)は惨敗の一言に尽きます。この結果を踏まえ、強化計画・方法を再度立案し上海世界選手権に全力を尽くさなければなりません。
また先日ドバイにて行われた第10回短水路世界選手権(ドバイ)において痛切に感じたことがあります。ブラジルの選手が優勝した際、表彰台で泣き崩れ、それをスタンドのチームメイトやスタッフが両手を突き上げて祝福していた姿が非常に印象的で、目に焼きつきました。この光景は現在の日本チームに失われているものを思い出させてくれました。
アメリカやオーストラリアなどの強豪国に関しても言えることですが、近年ではナショナルアイデンティティを基本とした、戦うためのモチベーションが新興国と比べ、希薄になりつつあるように感じています。
メダル0で終わったアトランタ以降、シドニーまでの4年間、右も左もわからずにただがむしゃらに前進していました。初日に行われた女子400m個人メドレーで田島寧子が銀メダルを獲得した時、自然と涙がでてきました。そのとき横で応援していた山本貴司にだけ見られてしまいましたが、その彼もまた、アテネで田島同様に金メダルを狙っての銀メダルを獲得してくれました。
日本チームに対する世間の評価も7月までとは打って変わって違うものとなっています。現在日本代表が向かおうとしているロンドンまでの道のりは、シドニーのときと重なります。もう2年間を切っている今、どのように強化を進めていくか、勝負のときです。
2011年4月からJOCナショナルコーチとして所属を2年間休職して、日本代表の強化に専念して参ります。
それでは皆様、良いお年を。
平成22年12月30日
(財)日本水泳連盟 競泳委員長 上野広治
2012年ロンドンオリンピックパークの完成予定図
建設中のアクアティックセンター
建設中のアクアティックセンターをバックに
今年のトビウオジャパンを振り返りつつ、年末のご挨拶といたします。
今年度主要国際大会であったパンパシフィック選手権(8月)、アジア大会(11月)は惨敗の一言に尽きます。この結果を踏まえ、強化計画・方法を再度立案し上海世界選手権に全力を尽くさなければなりません。
また先日ドバイにて行われた第10回短水路世界選手権(ドバイ)において痛切に感じたことがあります。ブラジルの選手が優勝した際、表彰台で泣き崩れ、それをスタンドのチームメイトやスタッフが両手を突き上げて祝福していた姿が非常に印象的で、目に焼きつきました。この光景は現在の日本チームに失われているものを思い出させてくれました。
アメリカやオーストラリアなどの強豪国に関しても言えることですが、近年ではナショナルアイデンティティを基本とした、戦うためのモチベーションが新興国と比べ、希薄になりつつあるように感じています。
メダル0で終わったアトランタ以降、シドニーまでの4年間、右も左もわからずにただがむしゃらに前進していました。初日に行われた女子400m個人メドレーで田島寧子が銀メダルを獲得した時、自然と涙がでてきました。そのとき横で応援していた山本貴司にだけ見られてしまいましたが、その彼もまた、アテネで田島同様に金メダルを狙っての銀メダルを獲得してくれました。
日本チームに対する世間の評価も7月までとは打って変わって違うものとなっています。現在日本代表が向かおうとしているロンドンまでの道のりは、シドニーのときと重なります。もう2年間を切っている今、どのように強化を進めていくか、勝負のときです。
2011年4月からJOCナショナルコーチとして所属を2年間休職して、日本代表の強化に専念して参ります。
それでは皆様、良いお年を。
平成22年12月30日
(財)日本水泳連盟 競泳委員長 上野広治
2012年ロンドンオリンピックパークの完成予定図
建設中のアクアティックセンター
建設中のアクアティックセンターをバックに