TOBIUO JAPAN Journal

競泳日本代表チーム「トビウオジャパン」オフィシャルブログ

2014年04月

世界ランキング上位に入る海外での主な結果

先週、辰巳にて行われた日本選手権と時を同じくして、各国で選手権やオープン大会が開催されました。

日本選手権の結果も含め、世界ランキングも大きく動いています。

【オランダ選手権/スイムカップ・アイントホーヴェン】
まずはアイントホーヴェン(オランダ)で行われたオランダ選手権兼スイムカップ・アイントホーヴェン。女子200m平泳ぎ世界記録保持者のRikke Pedersen選手(デンマーク)が2分19秒61、女子100m背泳ぎで17歳のMie Nielsen選手(デンマーク)が59秒36など好記録をマーク。また女子100m自由形ではSarah Sjostrom選手(スウェーデン)が52秒73のスカンジナビア新記録を更新し、200m自由形では1分55秒04と強さを見せるなど、北欧は女子が充実しています。

【英国選手権】
ほぼ同日程で行われた英国選手権では男子平泳ぎの充実ぶりが目立っています。男子200m平泳ぎではMichael Jamieson選手が2分07秒79の好記録で優勝し、2位のAdam Peaty選手が2分09秒40、3位のAndrew Willis選手が2分09秒85といずれも2分10秒を下回ってきました。また男子100m平泳ぎではRoss Murdoch選手が59秒56、Adam Peaty選手が59秒79と2選手が59秒台。男子400m個人メドレーではRoberto Pavoni選手が4分12秒24の好記録、女子200m個人メドレーでは19歳のSiobhan-Marie O'Connor選手が2分09秒71の英国新記録を樹立。またこの大会には英国を拠点にするRuta Meilutyte選手(リトアニア)も予選に出場し女子100m平泳ぎでは1分05秒63の好記録をマークしています。

【スペイン選手権】
スペインのエースMereia Belmonte選手は多種目で存在感をアピールしています。女子200mバタフライでは2分06秒33で優勝し、2位のJudit Ignacio選手も2分06秒79の好記録。Belmonte選手はこの他、女子400m個人メドレーで4分32秒92、400m自由形で4分03秒84、更に800m自由形、1500m自由形、200m個人メドレーと今年もタフにレースをこなしています。

などなど、日本だけではなく世界も前に進んでいます。フランス、南アフリカ、イタリアでも選手権が行われているので、次回そちらの主な結果をカバーします。

トビウオジャパン2014のチームキャプテン!

日本選手権が終了し、月・火とパンパシフィック選手権及びアジア大会代表に選出された選手たちが味の素NTCに集合し、チームミーティングや派遣手続きなどを行いました。

チームとしての力が問われるアジア大会に向け、ミーティングの中で平井伯昌ヘッドコーチからトビウオジャパン2014のチームキャプテンが発表されました。

男子は藤井拓郎選手(コナミ)!キャプテンとしてチームの牽引役となることはもちろん、早速笑いも取り、これまでムードメーカーとしても活躍してくれそうです!
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女子は金藤理絵選手(Jaked)!藤井選手の足りない部分?をしっかり固めると宣言!
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ベテランの域に入って来た2名の選手が今年のトビウオジャパンを引っ張ります!
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日本水泳連盟と日本トライアスロン連合が提携

昨日のパンパシフィック選手権、アジア大会代表選手記者会見に先立って、日本水泳連盟と日本トライアスロン連合の提携が発表されました。日本水泳連盟の鈴木大地会長と日本トライアスロン連合の岩城光英会長が合同記者会見に臨みました。
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2020年東京五輪を見据え、強化と競技環境整備の分野で提携し、今後はOWSでの合同練習等による選手強化や東京五輪会場の水質向上などに取り組んで行きます。
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オリンピック競技としてはまだまだ若い競技同士、相乗効果で初のメダル獲得を目指します!

パンパシフィック選手権、アジア大会への派遣決定選手が発表されました!

辰巳を舞台に熱戦が繰り広げられた4日間。日本選手権から一夜明け、8月にゴールドコースト(豪州)にて行われるパンパシフィック選手権と9月に仁川(韓国)にて行われるアジア大会への派遣が決定した日本代表が発表されました!

味の素ナショナルトレーニングセンターにて記者会見が行われ、入江陵介選手(イトマン東進)、塩浦慎理選手(イトマン東進)、瀬戸大也選手(JSS毛呂山)、萩野公介選手(東洋大学)、星奈津美選手(ミズノ)、鈴木聡美選手(ミキハウス)、渡部香生子選手(JSS立石)の7選手と平井伯昌ヘッドコーチが登壇し、それぞれがパンパシフィック選手権、アジア大会への意気込みを語りました。
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日本選手権の感想を求められた平井コーチは「日本新記録4つなどレベルの高い内容だった。入江選手や渡部選手は非常に充実した内容で高いレベルの記録で泳いだし、日本新こそ少なかったが次に繋がる大会だったと思う。」と印象を語りました。また2つの国際大会に関して「具体的なメダルの数字は難しい。ここにいるメンバーでは入江選手がもう最年長。メダルの数も重要だが、入江選手を中心にチーム一丸となって戦いたい。」とリオデジャネイロ五輪に向けて大事な中間年を、代表チームとしていかに戦うかという意識を伺わせました。

日本選手権で派遣が決定した選手はパンパシフィック選手権が22名、アジア大会が21名。この選手たちは夏に向けて強化をスタートします。最終選考会となる6月のジャパンオープンで多くの選手が日本代表に加わることに期待しましょう!
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第12回パンパシフィック選手権(2014/ゴールドコースト)
【男子】13名
塩浦慎理(イトマン東進)
萩野公介(東洋大学)
松田丈志(セガサミー)
小堀勇氣(日本大学/セントラルスポーツ)
瀬戸大也(早稲田大学/JSS毛呂山)
入江陵介(イトマン東進)
小関也朱篤(ミキハウス)
小日向一輝(明治大学/セントラルスポーツ)
藤井拓郎(コナミ)
池端宏文(法政大学)
平井健太(明治大学/セントラルスポーツ)
藤森太将(ミキハウス)
藤森丈晴(日本体育大学)

【女子】9名
内田美希(東洋大学)
竹村幸(イトマン)
渡部香生子(武蔵野高校/JSS立石ダイワ)
鈴木聡美(ミキハウス)
金藤理絵(Jaked)
茂木美桜(法政大学/ルネサンス幕張)
星奈津美(ミズノ)
寺村美穂(日本大学/セントラルスポーツ)
清水咲子(日本体育大学)

第17回アジア競技大会(2014/仁川)
【男子】13名
塩浦慎理(イトマン東進)
萩野公介(東洋大学)
松田丈志(セガサミー)
小堀勇氣(日本大学/セントラルスポーツ)
瀬戸大也(早稲田大学/JSS毛呂山)
古賀淳也(第一三共)
入江陵介(イトマン東進)
小関也朱篤(ミキハウス)
小日向一輝(明治大学/セントラルスポーツ)
藤井拓郎(コナミ)
池端宏文(法政大学)
平井健太(明治大学/セントラルスポーツ)
藤森太将(ミキハウス)

【女子】8名
内田美希(東洋大学)
竹村幸(イトマン)
渡部香生子(武蔵野高校/JSS立石ダイワ)
鈴木聡美(ミキハウス)
金藤理絵(Jaked)
星奈津美(ミズノ)
寺村美穂(日本大学/セントラルスポーツ)
清水咲子(日本体育大学)

【日本選手権(50m)】第4日目の決勝結果

第90回日本選手権水泳競技大会の全競技が終了しました。

最終日の本日、男子50m自由形で塩浦慎理選手(イトマン東進)が21秒88の日本新記録で優勝!日本人初となる21秒台をマークし「何回も22秒0で泳いでいたのでやっと出たという感じ。前からこれくらいのタイムで行ける手応えはあったし、これまでとそれほど大きく変わったという感覚はない。小さい頃から自由形をやっていて、出したいと思っていた21秒台がいよいよ実現した。」と21秒台の率直な感想。また「100mのための50mだと思っている。100mで47秒台を出すためには21秒台が必要だと思っていたので、近づけたと思う。」と100m自由形への思いも語り、「アジア大会ではなんとか金メダルを獲りたい」と夏に向けた意気込みも語ってくれました。
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注目された男子200m背泳ぎでは前半から積極的に攻めのレースを見せた入江陵介選手(イトマン東進)はラスト50mでの猛追を見せた萩野公介選手(東洋大学)を振り切り1分53秒91の好記録で優勝。「ラストは今後のいい課題になった。前半から(夏に繋がる)いいレースが出来たので、(次への課題として)ラスト50mバタついた泳ぎを修正して行きたい。ロンドン五輪以降、止まっていた時間がようやく動き始めた。」と完全復活を宣言。夏の活躍に期待がかかります。
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一方、2位となった萩野選手は1分54秒23の自己ベストをマーク。「狙っていた記録は入江選手くらいのタイムだったので悔しい。泳ぎとしてはいい泳ぎが出来て、レースの真ん中リラックス出来て後半に繋がった。日本でもレベルの高いタイムで争える種目で、いつも楽しく泳げる。」とコメント。また大会4日間を「去年とはひと味もふた味も違ったし、しっかり課題も見つかった大会。」と振り返っていました。

派遣標準記録を5名が突破し、今大会最もレベルの高い代表争いが展開された女子200m平泳ぎは渡部香生子選手(JSS立石)が2分21秒09の高校新記録で制し、今大会3冠を達成。「ここまでタイムが出るとは思っていなかったのでビックリ。レベルの高いレースの中で勝てたのはいい経験になった。3冠も狙っていたが、出来るとは思っていなかったので本当に嬉しい。ただタイムを見るとあと少しで日本新記録だったので、また記録を上げたいと思う。パンパシ、アジア大会まで鍛え直したい。」と今大会を象徴するような会心の笑顔で語ってました。
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男子100mバタフライでは、藤井拓郎選手(コナミ)が51秒84で久々に派遣標準記録を突破し、6連覇を達成。2位の池端宏文選手(法政大学)も51秒98の派遣標準記録オンタイムで代表権を手にしています。また、大混戦となった男子200m平泳ぎはラスト50mで小日向一輝選手(セントラルスポーツ)が抜け出し2分09秒67で優勝し、代表権を獲得しています。

4日間で日本新4つ、高校新3つ、中学新2つが樹立され、記録の面でもハイレベルなレースが多かった今大会。中間年ながら、夏のパンパシフィック選手権、そしてアジア大会へと期待が膨らむレースの連続でした。

また6月のジャパンオープンで日本代表へ残りのイスを懸けた最後の戦いが繰り広げられます!

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