第17回世界水泳選手権(ハンガリー・ブダペスト)の最終日となる、競泳競技8日目の決勝(イブニングセッション)が終了しました。
8日間にも及ぶ戦いを続けてきたトビウオジャパン。その最終日も、力の限り世界と戦い抜きました。
男子400m個人メドレー決勝には、男子キャプテンの萩野公介選手と、大会3連覇を懸けて瀬戸大也選手が出場しました。
最初のバタフライを萩野選手が3位、瀬戸選手が2位で折り返しますが、背泳ぎで両者とも少し順位を下げてしまいます。ですが、平泳ぎで3位まで盛り返した瀬戸選手は、350mをターンしたあと、ラスト25mでラストスパート。一気にMax LITCHFIELD選手(イギリス)を交わして4分09秒14の3位に入り、200mバタフライに続くメダルを獲得しました。萩野選手は、得意の背泳ぎで前に出られなかったことが後半に響いてしまいますが、最後まで力を振り絞り、4分12秒65の6位入賞という結果になりました。
「これが、今の実力だなって思います。ただ、400mは不安というよりは、今大会のどのレースよりも楽しめたと思います。今大会では未熟な部分が見えて、自分にとっては有意義な試合だったと感じていますし、活躍しているライバルを見て、自分もまた強くなりたい、と強く思いました」(萩野選手)
「自分が考えていた、4分05秒を出せていれば金メダルを獲れていましたが、自分にはまだそれまでの力がない、というのが正直なところで、今日泳いでみて感じたことです。今大会を通して、気持ちのコントロールがすごく難しいな、と感じています。あらためて東京五輪に向けて、まだ国際大会がありますから、狙っている大会で狙っている結果を出す、ということを課題にしてやっていきたいと思います」(瀬戸選手)
男子50m背泳ぎ決勝は、準決勝を2位で通過した古賀淳也選手が出場。得意のロケットスタートを決めた古賀選手は、スタートで頭ひとつ抜け出します。しかし、25mを過ぎたあたりから隣のCamille LACOURT選手(フランス)がじりじりと古賀選手に迫り、手のひらひとつ分の差で惜しくも古賀選手は敗れましたが、24秒51と準決勝からさらにタイムを上げて、2位銀メダルを獲得しました。
「銀メダルは、本当に悔しいです。勝てないタイムじゃなかったですし、かなり自信があったんですが、最後の最後、決定的なもうひと押しの部分が難しかったな、と感じています。ただ、スタートも良かったですし、泳ぎも含めて100mにもつながるレースができたと思うので、それを心に留めておきながら、またいちからやっていきます」(古賀選手)
女子400m個人メドレー決勝では、200m個人メドレーに続いてのメダル獲得を狙う大橋悠依選手と、女子キャプテンの清水咲子選手が出場しました。
大橋選手、清水選手ともに前半を得意としており、このレースでも力み過ぎることなく、バタフライから攻めていきます。大橋選手は得意の背泳ぎを泳ぎ終わったあとに2位に浮上。清水選手も4位で平泳ぎに入ります。ラスト自由形勝負になり、最後までキックを打ってふたりとも粘り、大橋選手は4分34秒50の4位、清水選手は4分35秒62の5位入賞を果たしました。
「メダルを獲りたかったですし、自分でももうちょっと戦えると思っていたので、すごい悔しいです。このはじめての世界大会で味わった悔しさを絶対に無駄にしないように、これからユニバーシアード競技大会やインカレ、国体とレースは続きますし、また冬場も強化があるので、必ず次につなげられるように練習していきたいと思います」(大橋選手)
「久しぶりに、自分がこうする、と決めたことをレースでできた試合でした。ベストタイムが出なかったのは今後の課題ですが、世界の舞台で戦えたことは良い経験になりましたし、最後の自由形が課題というのは明確になったので、またこれから練習していきたいと思います」(清水選手)
今大会を締めくくる男子4×100mメドレーリレー決勝では予選と同様に、入江陵介選手、小関也朱篤選手、小堀勇氣選手、塩浦慎理選手のメンバーで臨みます。
第1泳者の入江選手は今大会2度目となる52秒台をマーク。52秒80でバトンを受け取った小関選手は、スピードに乗った大きな泳ぎを見せて58秒54でバタフライの小堀選手へ。小堀選手も51秒21で塩浦選手へリレー。塩浦選手もスタートから攻めていき、47秒64をマーク。日本は3分30秒19のアジア新記録、日本新記録で4位に入りました。
「自分としては予選よりタイムは上げましたが、もっとタイムを狙っていました。2年後の世界水泳選手権では、世界との距離をぐっと縮めたいと思います」(入江選手)
「日本記録を出せばメダルに手が届く、と話をしていたので、とても悔しいです。メドレーリレーでは、メダル奪還を目標にしてやっていきたいです」(小関選手)
「4人でメダルを獲る、と覚悟を決めて臨んだレース。悔しい気持ちもありますが、世界と戦えていないわけではないですし、まだまだこれからだと感じています」(小堀選手)
「世界大会でメドレーリレーでメダル獲得、優勝を狙っていくなら、最後のピースは自由形だと思っていますので、もっと頑張りたいと思います。」(塩浦選手)
競泳競技は8日間、第17回世界水泳選手権でいえば17日間にも及ぶ戦いも終わりを告げました。
今大会、トビウオジャパンは銀メダル4個、銅メダル3個の全7個のメダルを獲得。さらに日本新記録は女子200m個人メドレー、女子4×200mリレー、男子50m平泳ぎ(予選と準決勝)、男子4×100mリレー、男子4×100mメドレーリレー、混合400mリレー(予選と決勝)の合計8個樹立されました。
ハンガリー・ブダペストでの戦いを終えたトビウオジャパン。8日間、ご声援ありがとうございました。
選手たちはユニバーシアード競技大会や国内の全国大会で、引き続き夏のシーズンを戦っていきます。引き続き、ご声援をよろしくお願いします!
(トビウオジャパン撮影)
<第17回世界水泳選手権 競泳競技8日目決勝結果>
●女子400m個人メドレー 決勝
大橋悠依 4分34秒50 4位
清水咲子 4分35秒62 5位
●男子50m背泳ぎ 決勝
古賀淳也 24秒51 2位 銀メダル獲得
●男子400m個人メドレー 決勝
瀬戸大也 4分09秒14 3位 銅メダル獲得
萩野公介 4分12秒65 6位
●男子4×100mメドレーリレー 決勝 3分30秒19 4位 アジア新記録・日本新記録
入江陵介 52秒80
小関也朱篤 58秒54
小堀勇氣 51秒21
塩浦慎理 47秒64
競泳競技8日目のリザルトはこちら
8日間にも及ぶ戦いを続けてきたトビウオジャパン。その最終日も、力の限り世界と戦い抜きました。
男子400m個人メドレー決勝には、男子キャプテンの萩野公介選手と、大会3連覇を懸けて瀬戸大也選手が出場しました。
最初のバタフライを萩野選手が3位、瀬戸選手が2位で折り返しますが、背泳ぎで両者とも少し順位を下げてしまいます。ですが、平泳ぎで3位まで盛り返した瀬戸選手は、350mをターンしたあと、ラスト25mでラストスパート。一気にMax LITCHFIELD選手(イギリス)を交わして4分09秒14の3位に入り、200mバタフライに続くメダルを獲得しました。萩野選手は、得意の背泳ぎで前に出られなかったことが後半に響いてしまいますが、最後まで力を振り絞り、4分12秒65の6位入賞という結果になりました。
「これが、今の実力だなって思います。ただ、400mは不安というよりは、今大会のどのレースよりも楽しめたと思います。今大会では未熟な部分が見えて、自分にとっては有意義な試合だったと感じていますし、活躍しているライバルを見て、自分もまた強くなりたい、と強く思いました」(萩野選手)
「自分が考えていた、4分05秒を出せていれば金メダルを獲れていましたが、自分にはまだそれまでの力がない、というのが正直なところで、今日泳いでみて感じたことです。今大会を通して、気持ちのコントロールがすごく難しいな、と感じています。あらためて東京五輪に向けて、まだ国際大会がありますから、狙っている大会で狙っている結果を出す、ということを課題にしてやっていきたいと思います」(瀬戸選手)
男子50m背泳ぎ決勝は、準決勝を2位で通過した古賀淳也選手が出場。得意のロケットスタートを決めた古賀選手は、スタートで頭ひとつ抜け出します。しかし、25mを過ぎたあたりから隣のCamille LACOURT選手(フランス)がじりじりと古賀選手に迫り、手のひらひとつ分の差で惜しくも古賀選手は敗れましたが、24秒51と準決勝からさらにタイムを上げて、2位銀メダルを獲得しました。
「銀メダルは、本当に悔しいです。勝てないタイムじゃなかったですし、かなり自信があったんですが、最後の最後、決定的なもうひと押しの部分が難しかったな、と感じています。ただ、スタートも良かったですし、泳ぎも含めて100mにもつながるレースができたと思うので、それを心に留めておきながら、またいちからやっていきます」(古賀選手)
女子400m個人メドレー決勝では、200m個人メドレーに続いてのメダル獲得を狙う大橋悠依選手と、女子キャプテンの清水咲子選手が出場しました。
大橋選手、清水選手ともに前半を得意としており、このレースでも力み過ぎることなく、バタフライから攻めていきます。大橋選手は得意の背泳ぎを泳ぎ終わったあとに2位に浮上。清水選手も4位で平泳ぎに入ります。ラスト自由形勝負になり、最後までキックを打ってふたりとも粘り、大橋選手は4分34秒50の4位、清水選手は4分35秒62の5位入賞を果たしました。
「メダルを獲りたかったですし、自分でももうちょっと戦えると思っていたので、すごい悔しいです。このはじめての世界大会で味わった悔しさを絶対に無駄にしないように、これからユニバーシアード競技大会やインカレ、国体とレースは続きますし、また冬場も強化があるので、必ず次につなげられるように練習していきたいと思います」(大橋選手)
「久しぶりに、自分がこうする、と決めたことをレースでできた試合でした。ベストタイムが出なかったのは今後の課題ですが、世界の舞台で戦えたことは良い経験になりましたし、最後の自由形が課題というのは明確になったので、またこれから練習していきたいと思います」(清水選手)
今大会を締めくくる男子4×100mメドレーリレー決勝では予選と同様に、入江陵介選手、小関也朱篤選手、小堀勇氣選手、塩浦慎理選手のメンバーで臨みます。
第1泳者の入江選手は今大会2度目となる52秒台をマーク。52秒80でバトンを受け取った小関選手は、スピードに乗った大きな泳ぎを見せて58秒54でバタフライの小堀選手へ。小堀選手も51秒21で塩浦選手へリレー。塩浦選手もスタートから攻めていき、47秒64をマーク。日本は3分30秒19のアジア新記録、日本新記録で4位に入りました。
「自分としては予選よりタイムは上げましたが、もっとタイムを狙っていました。2年後の世界水泳選手権では、世界との距離をぐっと縮めたいと思います」(入江選手)
「日本記録を出せばメダルに手が届く、と話をしていたので、とても悔しいです。メドレーリレーでは、メダル奪還を目標にしてやっていきたいです」(小関選手)
「4人でメダルを獲る、と覚悟を決めて臨んだレース。悔しい気持ちもありますが、世界と戦えていないわけではないですし、まだまだこれからだと感じています」(小堀選手)
「世界大会でメドレーリレーでメダル獲得、優勝を狙っていくなら、最後のピースは自由形だと思っていますので、もっと頑張りたいと思います。」(塩浦選手)
競泳競技は8日間、第17回世界水泳選手権でいえば17日間にも及ぶ戦いも終わりを告げました。
今大会、トビウオジャパンは銀メダル4個、銅メダル3個の全7個のメダルを獲得。さらに日本新記録は女子200m個人メドレー、女子4×200mリレー、男子50m平泳ぎ(予選と準決勝)、男子4×100mリレー、男子4×100mメドレーリレー、混合400mリレー(予選と決勝)の合計8個樹立されました。
ハンガリー・ブダペストでの戦いを終えたトビウオジャパン。8日間、ご声援ありがとうございました。
選手たちはユニバーシアード競技大会や国内の全国大会で、引き続き夏のシーズンを戦っていきます。引き続き、ご声援をよろしくお願いします!
(トビウオジャパン撮影)
<第17回世界水泳選手権 競泳競技8日目決勝結果>
●女子400m個人メドレー 決勝
大橋悠依 4分34秒50 4位
清水咲子 4分35秒62 5位
●男子50m背泳ぎ 決勝
古賀淳也 24秒51 2位 銀メダル獲得
●男子400m個人メドレー 決勝
瀬戸大也 4分09秒14 3位 銅メダル獲得
萩野公介 4分12秒65 6位
●男子4×100mメドレーリレー 決勝 3分30秒19 4位 アジア新記録・日本新記録
入江陵介 52秒80
小関也朱篤 58秒54
小堀勇氣 51秒21
塩浦慎理 47秒64
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