国際大会代表選手選考会の3日間の日程が全て終了いたしました。日程も変更し短縮されたスケジュールの中でも、選手たちは結果を残しました。代表選手は明日4月12日(火)14:00に味の素ナショナルトレーニングセンターにて行われる記者会見の席にて正式に発表されます。それまでしばらくお待ちください。

本日の新記録は、日本新記録が1つで日本新記録の合計は7つとなりました。今大会で誕生したぜん新記録を掲載しておきます。

日本新記録
NR①:男子1500m自由形 宮本陽輔(鹿屋体育大学)14:57.56
NR②:女子200mバタフライ 星奈津美(スウィン大教)2:06.05
NR③:女子200m自由形 上田春佳(キッコーマン)1:57.37
NR④女子50mバタフライ 加藤ゆか(東京SC) 26.25
NR⑤女子50mバタフライ 加藤ゆか(東京SC) 26.07
NR⑥女子50m平泳ぎ 鈴木聡美(山梨学院大学) 31.40
NR⑦女子100mバタフライ 加藤ゆか(東京SC) 57.80

高校新記録
HR①:男子100m平泳ぎ 山口観弘(志布志DC)1:01.17
HR②女子400m自由形 大塚美優(スウィン大宮) 4:39.35

中学新記録
JR①:女子100m平泳ぎ 渡部香生子(JSS立石)1:07.99

以下、選手のコメントです。

男子200m個人メドレー
高桑健(自衛隊体育学校)
前半は予定通り行ったが、背泳ぎと平泳ぎのつなぎがうまく行かなかった。来年のロンドン五輪選考会に向けて、1年間しっかりトレーニングしたい。

女子50m背泳ぎ
寺川綾(ミズノ)
あともうちょっと速く泳ぎたかった。日本記録ももちろんそうだが、派遣標準Sを切りたかった。本番ではもっとレベルの高い争いになる。目標は高く。本来の日程よりも短い期間で行ったが、自分にとっても良いところ悪いところわかって充実した3日間となった。

酒井志穂(ブリヂストン)
またすぐに合宿も始まるので、今大会で残った悔しさと課題を夏に向けてトレーニングしていきたい。

男子50m背泳ぎ
古賀淳也(第一三共)
非常にほっとしている。代表に入れて本当に嬉しい。100mで決まらずに後がない中で、決められてよかった。プレッシャーというのは大会前から考えていたが、一皮剥けるための試練だと思っていた。本当に苦しかった。もうこういうことのないように、安心して見てもらえるように泳ぎたい。上海はまず内定した50mで金メダルを目指したい。

入江陵介(イトマン)
力みすぎた。50mはまだまだ、これから頑張りたい。今大会の100m、200mに関してもベストからは程遠いので、満足せず上を目指していきたい。これからしっかり泳ぎこんで、夏に備えたい。

女子50m自由形
松本弥生(日本体育大学)
自己ベストは嬉しいが、あと0.04秒で日本新だったので悔しい。長崎のおばあちゃんと電話で話し、テレビで元気な姿を見たいと言われていた。それが見せられてよかった。50mは誰にも譲りたくないという気持ち。ジャパンオープンでは、もう一度日本新を狙いたい。これから夏に向けて持ち味のスプリント力はもちろん、後半の粘りをトレーニングして、4人で表彰台を目指したい。

男子50m自由形
凄くいい練習ができていた。まずは1位でホッとしている。昨日悔しい結果だったので、悔しさを引きずらず、日本新と派遣標準記録を狙っていた。このタイムではまだ世界では戦えない。まず日本にも岸田選手がいるので、勝って世界と戦っていきたい。

女子100mバタフライ
加藤ゆか
もうちょっと上を狙っていたので、ちょっと悔しいが3年ぶりに自分の日本記録を更新できて嬉しい。この試合のために泳ぎを変えてきた成果が現れた。トレーニングもしっかり積んできたので、苦手の後半にも自信がもてた。北京五輪後、100mでは国内でなかなか勝てなかった。次はしっかりと上を目指していきたい。

細田梨乃(KONAMI中央林間)
自分の力は出せたので、これが自分の実力だと思う。ジュニアパンパシの選考会は順位だけだったが、今回はタイムも必要だった。これがプレッシャーになったのかもしれない。しかし強い選手はこの状況の中でも、しっかり自分のレースをする。世界ジュニア選手権の選考会(ジャパンオープン)が5月にあるので、しっかり代表権を獲りたいと思う。

男子100mバタフライ
岸田真幸(キングソフト)
情けない泳ぎだった。それはタイムが物語っている。3日間通して、あまりいい結果が得られなかった。これから来年の選考会に向けて、必死にやっていきたい。スピードがあるのはわかっているので、あとは後半を鍛えるだけ。

藤井拓郎(KONAMI)
状態がよかっただけに絶対に派遣標準を切れると思ったが、実際泳ぐと頭にいろいろなことが入ってきてしまった。予選のレースから考えて、相当前に出ないと派遣標準は切れないと思っていたが、75m付近でまだ抜けきれていなかった。そこで焦って冷静さを失ってしまった。

女子200m平泳ぎ
鈴木聡美(山梨学院大学)
前半から攻めたが、後半つづかずバテてしまった。ベストに至らず悔しい。三冠できたのは嬉しい。前半いって後半いかに持ちこたえるかを重点的にやっていきたい。世界選手権では、今大会の経験を活かして、世界の強豪と戦い表彰台を目指したい。

金藤理絵(Jaked)
これまでの練習がそのまま出たレースと思った。社会人になったので、国際大会がなければ大きな大会はない。そのため1つのチャンスをものにした感じ。日本記録保持者としての意地もある。約1年間納得いくレースが出来ていないので、自分を見つめなおしていきたい。

男子200m平泳ぎ
冨田尚弥(中京大学)
50mのターンして勝っているのがわかった。出来れば北島選手と隣で泳ぎたかった。150mで限界にきていたが、もう大丈夫7秒台を出せる気がする。ここまで練習不足のところもあったので、世界選手権では、2分07秒台は出せると思う。

北島康介 東京SC(所属なし)
とりあえずレベルの高いレースで2位に入り、ホッとしている。このハイレベルな高いレースは予想していて、まどわされないよう心がけていた。上海では2人で表彰台。レベルの高さを見せた。今年の夏は0からのスター度ではない、ここのレベルからスタートできる。世界と戦うワクワクを思い出した。