第90回日本選手権水泳競技大会の全競技が終了しました。

最終日の本日、男子50m自由形で塩浦慎理選手(イトマン東進)が21秒88の日本新記録で優勝!日本人初となる21秒台をマークし「何回も22秒0で泳いでいたのでやっと出たという感じ。前からこれくらいのタイムで行ける手応えはあったし、これまでとそれほど大きく変わったという感覚はない。小さい頃から自由形をやっていて、出したいと思っていた21秒台がいよいよ実現した。」と21秒台の率直な感想。また「100mのための50mだと思っている。100mで47秒台を出すためには21秒台が必要だと思っていたので、近づけたと思う。」と100m自由形への思いも語り、「アジア大会ではなんとか金メダルを獲りたい」と夏に向けた意気込みも語ってくれました。
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注目された男子200m背泳ぎでは前半から積極的に攻めのレースを見せた入江陵介選手(イトマン東進)はラスト50mでの猛追を見せた萩野公介選手(東洋大学)を振り切り1分53秒91の好記録で優勝。「ラストは今後のいい課題になった。前半から(夏に繋がる)いいレースが出来たので、(次への課題として)ラスト50mバタついた泳ぎを修正して行きたい。ロンドン五輪以降、止まっていた時間がようやく動き始めた。」と完全復活を宣言。夏の活躍に期待がかかります。
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一方、2位となった萩野選手は1分54秒23の自己ベストをマーク。「狙っていた記録は入江選手くらいのタイムだったので悔しい。泳ぎとしてはいい泳ぎが出来て、レースの真ん中リラックス出来て後半に繋がった。日本でもレベルの高いタイムで争える種目で、いつも楽しく泳げる。」とコメント。また大会4日間を「去年とはひと味もふた味も違ったし、しっかり課題も見つかった大会。」と振り返っていました。

派遣標準記録を5名が突破し、今大会最もレベルの高い代表争いが展開された女子200m平泳ぎは渡部香生子選手(JSS立石)が2分21秒09の高校新記録で制し、今大会3冠を達成。「ここまでタイムが出るとは思っていなかったのでビックリ。レベルの高いレースの中で勝てたのはいい経験になった。3冠も狙っていたが、出来るとは思っていなかったので本当に嬉しい。ただタイムを見るとあと少しで日本新記録だったので、また記録を上げたいと思う。パンパシ、アジア大会まで鍛え直したい。」と今大会を象徴するような会心の笑顔で語ってました。
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男子100mバタフライでは、藤井拓郎選手(コナミ)が51秒84で久々に派遣標準記録を突破し、6連覇を達成。2位の池端宏文選手(法政大学)も51秒98の派遣標準記録オンタイムで代表権を手にしています。また、大混戦となった男子200m平泳ぎはラスト50mで小日向一輝選手(セントラルスポーツ)が抜け出し2分09秒67で優勝し、代表権を獲得しています。

4日間で日本新4つ、高校新3つ、中学新2つが樹立され、記録の面でもハイレベルなレースが多かった今大会。中間年ながら、夏のパンパシフィック選手権、そしてアジア大会へと期待が膨らむレースの連続でした。

また6月のジャパンオープンで日本代表へ残りのイスを懸けた最後の戦いが繰り広げられます!

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