アジア大会を終え、シーズンが終了したこの週末、味の素ナショナルトレーニングセンターにインターナショナル・ナショナル強化標準記録を突破した選手の輩出コーチたち100名ほどが集結し、強化コーチ会議が行われました。
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会議の冒頭には2つの講演が行われました。まずは田中孝夫ナショナルコーチによる『速く泳ぐための水泳を考える』。水泳の歴史から、一般論だけのみならず、経験豊富な田中コーチならではの”速く泳ぐため”のポイントが紹介されました。
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そして日本スポーツ振興センタースポーツ開発事業推進部の衣笠泰介氏による『競泳におけるアスリート育成パスウェイを考える』。4月にオーストラリアにて行われた水泳学会で発表された競泳における国際競技力のトレンド分析などの情報提供とともに、日本人スイマーの国際的な位置づけやジュニアからシニアへの移行過程(パスウェイ)を効率化し、日本の競泳界の底上げていくためのケーススタディについてもお話しいただきました。
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日本水泳連盟・上野広治競泳委員長より今年度の事業報告と来年度の強化方針などに関しての説明があり、2年後のリオデジャネイロ五輪、6年後の東京五輪を見据えた日本チームとして。
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また各国際大会、強化合宿のヘッドコーチ陣よりそれぞれの事業に関する報告がありました。
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そして一夜明けた今朝は、今年活躍した選手を指導しているコーチたちによるクリニックが行われました。

まずは持田早智選手(ルネサンス幕張)を指導している西崎勇コーチ。自由形で急成長中の中学生・持田選手がいかにして強くなって来たのか。体幹の強さによるバランス向上、泳ぎの安定という要因を挙げていました。
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そして渡部香生子選手(JSS立石)を指導している竹村吉昭コーチ。女子200m平泳ぎでパンパシ、アジア大会という2つの主要国際大会で金メダルを獲得した渡部選手の取り組みと成長、そして今後の課題。そして信頼関係を構築するための対話の大切さを語ってくれました。
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最後にマルチサポート事業の石松正考氏よりASCA2014の報告があり、現在の米国トップコーチ陣によるコーチング哲学やチームづくり、スタート技術向上のためのトレーニング手法などの情報を提供していただきました。
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トビウオジャパンの屋台骨を支えるコーチたちが、ここでの情報共有を通してそれぞれの所属で強い選手たちを育成してくれることを期待しています。