JAPANSWIM2016の第7日目が終了し、日本選手権兼リオデジャネイロ五輪代表選考会の競技が全て終了しました。

大会最終日は決勝が5種目行われ、男子100mバタフライで優勝した藤井拓郎選手(コナミスポーツクラブ)が52秒03で個人での派遣標準記録突破はならなかったものの、メドレーリレーでの選考基準を満たし最終日にリオ五輪代表に内定しました!そして女子50m自由形では池江璃花子選手(ルネサンス亀戸)が高校新記録を樹立して優勝!
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最終日の決勝の5種目を振り返りましょう。
【男子1500m自由形】
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派遣標準記録突破が期待されたこの種目。前半リードしたのは日本記録保持者の山本耕平選手(ミズノ)。後半に入ると平井彬嗣選手(郵船ロジ)が喰らいつき、2選手が他選手を引き離し、100mごとに60秒強で派遣標準記録の際どいラインで展開。ラスト400mでロングスパートに入った山本選手が徐々に平井選手との差を拡げ、ラスト100mでは最後の力を振り絞ってスパート。しかし14分57秒12は惜しくも派遣標準記録に届かず。「オリンピックは14分55秒3だったので、悔しいです。4年前は最後全く身体が動かなかったので、その悔しさを晴らしたいと思っていた。ずっとオリンピックを目指してきた。チャンスがあればまた挑戦したい。」

【男子50m自由形】
塩浦慎理選手(イトマン東進)と中村克選手(イトマン東進)の対決に注目が集まったレース。スタートで飛び出したのは古賀淳也選手(第一三共)と伊藤健太選手(ミキハウス)。しかし25mからグイグイ伸びて来た中村選手が22秒09で二冠を達成。「記録はもう少し行けると思っていたので悔しい。勝負に勝てたことは次に繋がる。夏に向けて頑張りたい。」派遣標準記録には届かず。

【女子50m自由形】
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池江璃花子選手(ルネサンス亀戸)が後半他の選手を引き離し、24秒76の高校新記録を樹立して優勝!「正直日本新記録を狙っていたので悔しい。今大会の最後いい形で終わりたかった。大会中いいものも悪いものもあった。この経験を生かして、夏に繋げたい。」2位は内田美希選手(東洋大学)の25秒19。

【男子100mバタフライ】
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予想通り、前半は川本武史選手(中京大学)が23秒台でリード。しかし後半、特にラスト15mに勝負を懸ける藤井拓郎選手(コナミスポーツクラブ)が勝負所で前に出て52秒03で優勝。個人での派遣標準記録には届かずもメドレーリレーでの選考基準を満たし、リオ五輪代表入りが内定!「いいレースが出来たと思っていたが記録が出なかった。結果を出せず残念。ラスト苦しくなったところで皆さんの声援に後押しされた。メドレーリレーは前回メダルを獲っているので、またメダル目指して頑張りたい。」

【女子200m背泳ぎ】
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中学3年生の酒井夏海選手(スウィン南越谷)が女子背泳ぎ二冠を達成。しかし2分10秒43は派遣標準記録には届かず「順位よりも派遣標準記録を目標にしてきたので悔しい。1分2秒台で入らないと届かない、そこが足りなかった。(リオ五輪にはメドレーリレーで内定)自分がまだまだなのでみんなに迷惑をかけないように頑張りたい。」

最終日は藤井拓郎選手が400mメドレーリレーでの代表入りが内定し、内定者は34名となりました。4年に一度のオリンピック選考会。大会期間中、本当に多くのドラマがありました。それぞれの想いを持って戦い抜いた選手、コーチ、関係者の皆さん、本当にお疲れさまでした。いよいよ明日、正式にリオデジャネイロ五輪代表選手が発表されます!


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(写真:PICSPORT)