世界への挑戦権を懸けた第93回日本選手権水泳競技大会 競泳競技も、とうとう最終日となりました。最後の最後まで、選手たちは力の限りの泳ぎを披露してくれました。

今大会、女子ではじめての快挙を成し遂げたのは、池江璃花子選手(ルネサンス亀戸)。
(写真提供:PICSPORT)
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この日はまず女子50m自由形を24秒57で優勝し、その40分後の女子100mバタフライも57秒39で制して、100m、200m自由形と50mバタフライを合わせて女子で日本選手権初となる5冠を達成!
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「はじめての5冠は、達成感でいっぱいです」と、目標としていた自己ベスト更新はなりませんでしたが、4日間を戦い終えてすがすがしい笑顔を見せてくれました。
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最後まで勝負のゆくえが分からなかったのは、男子200m背泳ぎ。入江陵介選手(イトマン東進)がこの種目11連覇を懸けて臨めば、金子雅紀選手(イトマン東進)、萩野公介選手(ブリヂストン)の2人は、初優勝を懸けて入江選手に勝負を挑みます。
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勝負はラスト15m。萩野選手がするすると抜け出し、ひとり56秒台をマークする1分56秒39でこの種目で初優勝を飾りました。
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世界記録保持者である渡辺一平選手(早稲田大学)が出場する男子200m平泳ぎ。渡辺選手は予選後に「記録もそうですが、何より小関選手との勝負が楽しみです」と話していました。
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その小関也朱篤選手(ミキハウス)は、前半からスピードを生かしたレースを展開するかに思えましたが、100mで先行したのは渡辺選手。小関選手は150mをターンしてから一気にラストスパート。ひとかきひとけりで渡辺選手に並びかけてから逆転。2分07秒18の自己ベストで3連覇を果たしました!
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「渡辺選手の存在は刺激になっていますし、今回は夏につながる良いレースができました」(小関選手)

渡辺選手も2分07秒60と、安定して世界トップクラスの記録で2位に入り、日本の平泳ぎが高いレベルにあることを世界にアピールしました。
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男子50m自由形は、スタートして少しリードを奪ったのは塩浦慎理選手(イトマン東進)。ですが、後半を得意とする中村克選手(イトマン東進)がラスト5mで一気に追い上げ、両者もつれ込むようにしてフィニッシュ。なんと21秒97で塩浦選手と中村選手が同着での優勝!
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女子200m背泳ぎは、酒井夏海選手(スウィン南越谷/武南高校)が、先行する赤瀬紗也香選手(ANAAS/JSS)をラスト50mで逆転して2分10秒14で優勝しました!
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男子100mバタフライでは、「200m自由形では情けないレースをしてしまったので、良いレースをしたかった」という小堀勇氣選手(ミズノ)が51秒98でこの種目で初優勝を飾ります。
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女子200m平泳ぎは、100mに続いて青木玲緒樹選手(ミキハウス)が前半から周りを身体ひとつほど引き離す積極的なレースを展開し、2分23秒24で優勝。100mと合わせて2冠を達成しました!
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女子1500m自由形では、OWSで培った持久力を生かし、16分20秒00で森山幸美選手(日本体育大学)が優勝。800mと合わせて2冠を果たしました!
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男子800m自由形は、200m、400mを得意とする江原騎士選手(自衛隊/フィッツ竜王)が、持ち前のスピードを生かして800mを泳ぎ切り、7分54秒16で優勝しました。
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これで日本選手権のすべての競技が終了しました。4日間、熱戦を繰り広げた選手たちへの応援、ありがとうございました!

世界で戦うために、世界を目指して、選手たちはこれからもトレーニングに励みます。トビウオジャパンへのご声援、引き続きよろしくお願いします!

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