6月10、11日、和歌山県・秋葉山公園県民水泳場で行われる和歌山県選手権水泳競技大会に、第17回世界水泳選手権(ハンガリー・ブダペスト)の代表選手と、リレーメンバーの代表候補選手たちが出場しました。この大会で、リレーメンバーを選考するため、候補選手たちは朝から緊張感を漂わせていました。

まずは女子の200m自由形に、代表候補選手の3人が出場。前半から積極的に攻めた青木智美選手(ATSC.YW)が1分58秒22、高野綾選手(イトマン)が1分58秒55という好記録をマーク。ふたりとも自己ベストを更新する快泳を見せて、4月の日本選手権で先にリレーメンバーに決まっていた、池江璃花子選手(ルネサンス亀戸/淑徳巣鴨)と五十嵐千尋選手(日本体育大学)と合わせて、4×200mリレーの代表に入りました!

「今回は流れるように泳げていたので、泳ぎは悪くありませんでしたし、感覚とタイムも合っていました。世界水泳選手権では、前半から突っ込んでも後半持つような泳ぎをして、トータルタイムをもう少し上げていきたいと思います」(青木選手)

「目標タイムには届いていませんが、自己ベストを更新してきているので良い流れで泳げています。チームワークは良いと思うので、その雰囲気を生かして日本記録に向けてみんなで頑張っていきたい」(高野選手)

男子は最初から最後まで接戦が繰り広げられました。
スタートから飛び出した江原騎士選手(自衛隊/フィッツ竜王)と、江原選手とは対照的にラスト50mで驚異的な追い上げを見せた松元克央選手(セントラルスポーツ/明治大学)が1分46秒75の同タイムで決着。そこに萩野公介選手(ブリヂストン)が1分47秒62で続き、天井翼選手(ミキハウス)が1分48秒25をマークして4人目に滑り込み。
結果、江原選手、松元選手、萩野選手、天井選手の4人が男子の4×200mリレー代表となりました。
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「決勝は絶対に1番でいく、と決めてスタートしました。ラストはバテてしまいましたが、思っていたタイムとそれほど変わらずに泳げました。世界水泳選手権に向けて、自分がチームを引っ張っていきたいと思います」(江原選手)

「不安もありましたけど、ベストも出せて良かったです。はじめての世界水泳選手権ですが、そういう大きな場面でも結果を出していける選手になっていきたいと思います」(松元選手)

「個人としてはもっと良いタイムを狙っていましたし、なかなか動きがうまくいかないところがあります。でも僕がもっと頑張らないといけないな、という気持ちで世界水泳選手権まで一日一日自分にやれることを精一杯やっていきます」(萩野選手)

「メンバーに入れてうれしい、というのが率直な気持ちです。五輪でメダルを獲った種目ということで、そこに誇りを持って、世界水泳選手権では自分の力を出し切れるように頑張ります」(天井選手)

明日は、男女の4×100mのリレーメンバーが候補選手たちのなかで争われます。

和歌山県で熱いレースを展開する選手たちにご声援をよろしくお願いします!