日本一決定戦、第95回日本選手権水泳競技大会 競泳競技(JAPAN SWIM 2019)の3日目が終了。
写真提供:PICSPORT
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3日目にも、韓国・光州で行われる世界水泳選手権の代表内定選手が誕生です!


男子200m自由形の決勝は、4×200mリレーのメンバー選考もかかる大事なレース。そんなプレッシャーのなか、50mをターンしてからするすると松元克央選手(セントラルスポーツ)が抜け出します。150mを1分18秒90でターンすると、さらにそこからラストスパートをかけて一気に他を引き離してフィニッシュ! 1分45秒63の派遣標準記録を突破する自己ベストでこの種目2連覇を達成です!


「派遣標準記録が切れて安心する気持ちと、自己ベストも出せてうれしい気持ちもたくさんあります。昨年、100mから150mまでのラップタイムが遅いと感じていたので、そこを意識して練習してきました。その成果が出たと思います」(松元選手)


続く決勝種目は、女子1500m自由形。スタートから積極的な飛び出しを見せたのは小堀倭加選手(セントラル戸塚/日本大学)。前半の800mを自己ベストからプラス6秒というハイペースで折り返してもなお、スピードは衰えません。疲れが出始める1000mを過ぎても粘る小堀選手は、最後までトップを守りきって16分11秒00の自己ベストでこの種目初優勝です!


「800mもベストラップでしたし、前半から勇気を持っていけました。途中から森山(幸美・山本光学/SWANS)選手が追い上げてきて苦しかったですけど、優勝したいという気持ちで粘ることができました」(小堀選手)


男子50m平泳ぎの決勝は、100mを制したスピードが持ち味の小関也朱篤選手(ミキハウス)が、27秒01で実力を見せつける優勝を果たします。


女子100m背泳ぎでは、酒井夏海選手(スウィン美園/武南高校)が前半から積極的なレースを展開。59秒98で、酒井選手がただひとり1分を切るタイムをマークして優勝しました!


男子100m背泳ぎは、この種目の第一人者であり、長く日本代表を牽引し続けている入江陵介選手(イトマン東進)が53秒53で、この種目8回目の優勝です!


「納得いくタイムではありませんが、悪かったところはしっかりと反省して、次の200mに生かせるように準備していきます」(入江選手)


男子と同様に、4×200mリレーの選考のかかる女子200m自由形決勝。前半を56秒74というハイペースで折り返した白井璃緒選手(東洋大学/JSS宝塚)は、苦しいところでもしっかり粘りを見せて1分57秒16で初優勝を果たしました!


「もう少しタイムは出したかったですけど、優勝できて良かったです。まずは1分56秒台を出せるようにして、それを安定させて、さらに1分55秒台を狙っていけるように練習していきます」(白井選手)


この日最後の決勝種目である女子100m平泳ぎ。最初から接戦は予想されていましたが、ラスト25mで関口美咲選手(木下グループ)、鈴木聡美選手(ミキハウス)、深澤舞選手(新潟医療福祉大)、寺村美穂選手(セントラルスポーツ)、青木玲緒樹選手(ミズノ)の5人が、まさに横一線となる展開に。

タッチ差の勝負を制したのは、関口選手。1分07秒70で涙の初優勝です! 2位は、100分の5秒差の1分07秒75で鈴木選手が入りました。


「周りは意識せず、自分のペースで泳ごうと思っていて、そのとおりにいけたと思います。辛いときもありましたが、そんなときにたくさんの人が私を支えてくれました。支えてくれた人たちに、こうして結果で恩返しできて良かったです」(関口選手)


この日唯一の準決勝種目だった男子200mバタフライは、12月の世界短水路水泳選手権で世界記録ホルダーとなった瀬戸大也選手(ANA/JSS毛呂山)が1分55秒07のトップ通過。2位は田中大貴選手(山梨学院大学)が1分57秒07で続き、大阪将史選手(ダッシュ新潟)が1分57秒10で3位で決勝進出です。8位の矢島優也選手(全日空商事/スウィン大宮)が1分57秒33と、2位以下は大混戦の様相を呈しています。


3日目が終了し、新記録は初日の日本新記録が1つのままですが、夏の世界水泳選手権の代表が徐々に決まり始めています。後半戦のスタートとなる4日目には5種目の予選競技、そして3種目の決勝競技が行われます。激しくなる代表権争いに注目しましょう!


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