短水路で開催される日本選手権(25m)。東京辰巳国際水泳場で開幕したこの大会、初日から新記録が続出! さらに世界新記録まで飛び出しました!

男子200mバタフライの決勝。予選でトップだった本多灯選手(日本大学)は、前半から積極的なレース展開を見せ、5レーンを泳ぐ瀬戸大也選手(TEAM DAIYA)の持つ世界記録に迫る51秒39で折り返します。
そこから本多選手の本領発揮。150mのターンで世界記録を上回ると、従来の記録を1秒39も更新する、1分46秒85の短水路世界新記録、日本新記録、そして学生新記録の3つを一気に更新して優勝を飾りました!

「世界記録が出て、自分も驚いているのがいちばんですが、今はもう最高の気分です。練習だけではなく、学校生活や私生活のことをあらためてしっかり考えるようになって、以前と行動も変わってきました。練習だけではなく、そういう考え方の変化もこの記録更新につながったのだと思います」(本多選手)



そのほかにも短水路日本新記録も3つ誕生。

ひとつは男子200m自由形の松元克央選手(ミツウロコ/三菱養和SS)。1分41秒67で、自身が持っていた短水路日本記録を更新して優勝。
「過去の自分を超えられたのは、素直にうれしいですし、地力がついてきたな、と感じています」(松元選手)



ふたつ目は、男子1500m自由形。昨年のこの大会で14分30秒88の記録を樹立した竹田涉瑚選手(オーエンス)が、今大会で30秒の壁を突破する、14分29秒92の短水路日本新記録を樹立しました!
「後半、自分の感覚で頑張れば記録は出せる、と思って粘りました。日本人で初めて14分30秒を切ることができてうれしいです」(竹田選手)



そして青木玲緒樹選手(ミズノ)が、女子100m平泳ぎで1分04秒01の短水路日本新記録で優勝。予選から1分04秒11と、日本記録に迫る記録を出していただけに、決勝では周囲の期待に応えるかたちで優勝を果たしました!
「日本記録を出せたことはうれしいです。でも1分03秒の前半を狙っていたので、タイムだけを見たらとっても悔しい気持ちでいっぱいです」(青木選手)



女子50mバタフライでは、津田萌咲選手(新潟医療福祉大学)が予選で25秒39の短水路学生記録を更新すると、決勝ではさらにその記録を上回り、25秒26の学生新記録で優勝を果たします。



男子50m背泳ぎは、表彰台こそ逃しましたが、養日聖選手(JSS大原)が23秒73の短水路高校新記録を樹立しています。

初日は新記録が9も誕生。そのほかの種目でも熱戦が繰り広げられています!

女子200m自由形では、五十嵐千尋選手(T&G)が接戦を制して1分55秒34での久しぶりの優勝。女子100m個人メドレーは、大橋悠依選手(イトマン東進)が59秒05で優勝し、男子100m個人メドレーは、松本周也選手(中京大学/伊東SS)が52秒17で優勝しました。







女子50m背泳ぎは高橋美紀選手(林テレンプ)が26秒57で、同種目の男子は入江陵介選手(イトマン東進)が、スピードが出ていることを証明する23秒25で優勝を果たしました。男子50mバタフライでは、川本武史選手(TOYOTA)が22秒43で優勝です。







女子800m自由形では、難波実夢選手(JSS/近畿大学)が2位以下を大きく引き離す展開を見せて8分18秒06で優勝。女子50m自由形は神野ゆめ選手(中京大学)が24秒49で、男子50m自由形は横一線の接戦を松井浩亮(新潟医療福祉大学職員)が21秒16でそれぞれ制しました。







女子400m個人メドレーは成田実生(金町SC)が逆転で4分29秒70の優勝。男子は瀬戸選手が4分00秒70で安定した泳ぎで優勝です。女子200m背泳ぎでは高校1年生の山本千晶選手(ダンロップSC/日大藤沢高校)が2分04秒66で優勝し、同種目男子は1レーンから逆転劇を見せた栁川大樹選手(SPホウトク金沢/明治大学)が1分50秒94で優勝です。









女子200mバタフライは、今シーズン好調の三井愛梨選手(桐蔭学園高校/横浜サクラ)が2分04秒35で優勝し、男子100m平泳ぎは日本雄也選手(アクアティック/近大クラブ)が56秒41で優勝を飾りました。





大会1日目からたくさんの新記録が誕生した今大会。2日目にも選手たちの活躍に期待しましょう!

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